学生時代は控えだった俺たちが、クラブチームで輝ける理由

目次

学生時代は控え中心で、正直野球を嫌いになりかけた。クラブチームで野球を続けるそんな社会人のリアル。
今回は不動産営業マンの富永と、パーソナルトレーナーの畑山に話を伺いました。

対談メンバー紹介

富永 康介
2000年12月6日生まれ。宮崎北高校~国際武道大学出身。
高校時代は宮崎県選抜で主将を任されるが、大学時代の4年間は控え中心。2年間のブランクを挟んでクラブチームに入部し、現在は主力選手として活躍中。不動産会社で営業職として勤務。

畑山 健太
1999年3月4日生まれ。東京学館浦安高校~駿河台大学出身。
高校時代はベンチ外、大学野球部は1年で退部。その後在学中にクラブチームに入部。仕事の都合で2年程度休部を挟んだ後に復帰。
現在はパーソナルトレーナーとしてのキャリアを歩んでいる。

「出たかった。でも、出られなかった。」

富永 康介

僕、大学の4年間は本当に数えるくらいしか試合に出てないんですよ。正直、めっちゃ悔しかったし、自信もどんどん無くなってました。

畑山 健太

わかる。俺も高校ずっとベンチ外で、大学も1年で辞めたし、当時は「俺って、そもそも野球に向いてないんじゃないか」って思ってた(笑)。

富永 康介

高校時代にそこそこやれたので、関東に出てきてチャレンジしようと思って入ったら、周りのレベルの高さに圧倒されて(笑)。

畑山 健太

よく卒業まで続けられたね。なんだかんだ続けられるのは本当に尊敬する。

富永 康介

大学の場所が田舎過ぎたのと、寮だったので環境的な側面も強くて辞められなかっただけです(笑)。中途半端だったかもしれないけれど、今は結果良かったと思っています。

畑山 健太

それでもすごいと思うよ。俺は辞めた後やっぱり未練が大きくて。クラブに入っていなかったら、たぶん今も辞めた事を後悔してたと思うんだよね。

高校時代、宮崎県選抜の富永選手(前列左から4番目)
巨人の戸郷選手や、阪神の小幡選手も同チーム

「クラブチームには、常にチャンスがある」

富永 康介

クラブに入ってまず驚いたのが、「試合に出られるチャンスが多い」ってことです。自分がちゃんと準備していれば、人数や状況次第で普通にスタメンで1試合出られる。

畑山 健太

うちは人数も少ないしね(笑)。でも、基本どこのクラブも“実力と姿勢”次第だと思う。
年齢や過去の実績はほとんど関係ない。出たいなら準備すればいい、アピールすればいい。それがシンプルにおもしろい。

富永 康介

もちろん試合に出る事には責任もあるけど、それがまた嬉しかったんですよ。出られるだけで、こんなに楽しいんだって思いました(笑)。

畑山 健太

そういう意味で、クラブチームって「チャンスの場所」だよね。誰でも手を伸ばせば届くし、いかに自分と勝負するかが大事

富永 康介

試合に出るチャンスがあるから、練習にもちゃんと意味を感じられるし、「また試合に出たい」って自然と思えますね。

畑山 健太

たとえ試合に出られなかったとしても、絶対に役割はあるよね。名門校は人数も多いし、なかなか自分のポジションを確立するのが大変だけど、クラブでは絶対に必要とされる立ち位置があるし、それを作っていける場所だと思う。

富永 康介

すごい分かります。そういう意味では、どんどんチームに上手いやつが入ってきて欲しいって思っています。確かに競争が激しくなることで、もしかしたら試合に出る機会が減るかもしれないけど、それが楽しいだろうなって思うんです。

畑山 健太

俺も完全に同じ考えだな。ネガティブに自分の立ち位置を守っているだけだとチームも強くならないし、なにより自分のためにならない。その考えの人はクラブには向いてないかもね。

本職は外野だが、ファーストも練習する畑山選手
サブポジションを増やすのは、出場機会を増やすための王道手段

「どう成長していけるのか、自分を客観視できる場所」

富永 康介

今の自分、大学時代と比べても一番いい状態です。試合感覚もあるし、まだまだ上手くなれるんだって思いました。

畑山 健太

俺も社会人になって、仕事とか体調管理とか含めて全部自分でコントロールできるようになってから、少しづつだけどパフォーマンスが上がっている。身体の動かし方や考え方ひとつで、こんなに変わるんだって驚いてる。

富永 康介

めちゃくちゃ分かります。仕事と両立してやることで、自分のことを俯瞰して見れるようになったんです。学生時代は“教えられる野球”だったけど、クラブは“自分で選ぶ野球”。考える力も付いたし、その分だけ成長を実感できる。

畑山 健太

なかなか自分を客観視するのって難しいよね(笑)
現在の自分の立ち位置や実力を正確に把握することで、目標に対するアプローチ方法を考えられる。
仕事でパーソナルトレーナーをやる中で、いかにお客さんに結果を出してもらうか。という経験や考えが野球に生きてるし、逆も然り。

富永 康介

学生時代みたいに同じコミュニティの人たちだけだと固定観念に縛られますからね(笑)
名門出身のメンバーも多いし、色んな野球に対する知識や考え方を知れるのもクラブの良いところです。

畑山 健太

それは本当に思うよ。年齢関係なく勉強させてもらう事が多い。俺は教えてもらう事が多いから他で返せるようにいつも考えてる(笑)。

富永 康介

Give&Takeの精神ですね(笑)。当たり前の事なんですけどクラブにいるとすごい意識しますね。

この日はベンチスタートだが、当然のように試合前準備は欠かさない
いまチームの為に自分に何ができるかを常に考える

「入部に迷っている人へ一言」

富永 康介

正直、最初はちょっと不安でした。どんな人がいるんだろうとか、レベル高かったらついていけるかなって。でも一回体験で行ってみたら、すごくフラットな雰囲気で、「あ、ここならまた野球楽しめそう」って思えたんですよね。

畑山 健太

俺も一緒の意見かな。もし「野球またやりたいけど今さら…」とか「試合に出られるかわからない」って思ってる人がいたら、一回見に来てほしい。俺らもそうだったし、たぶん来たら「あ、意外といけるな」って思うよ。

富永 康介

仕事で取引先だった久木さんに最初はほぼ強制的に連れてこられたけど、今はめちゃくちゃ感謝してます(笑)

畑山 健太

結局、「やらない理由」って探したらキリがないんだけど、「やる理由」って、グラウンドに立てばすぐにわかると思う。迷ってるなら、ぜひ気軽に連絡ください。

富永 康介

ほんとにそうですね。社会人になっても未練がましく野球なんて、って思っている人こそやったら分かる。

畑山 健太

安いプライドなんて社会に出たら邪魔なだけだしね(笑)。
自分の気持ちに素直で、野球に真摯な人待ってます。

捕手として活躍する富永選手(実はサブポジ)

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✔ 活動日や練習頻度は?
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などよくある質問は以下のリンクへ

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この記事を書いた人

Arts International Club(読み:アーツインターナショナルクラブ)は、
日本野球連盟 山梨県野球協会に所属する社会人硬式野球クラブチームです。

社会人が本気で硬式野球に取り組むための環境を提供する場として、西東京市を本拠地に活動しています。

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