“引退”の選択肢がない、大人になってからの野球への向き合い方

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30代と大学生が語る、大人になってからの野球の楽しみ方。
今回は今年34歳でクラブ代表の大西と、現役大学生プレーヤーの上田に話を伺いました。

対談メンバー紹介

大西 勇輝
1990年10月19日生まれ。八王子学園八王子高校出身。親のアメリカ転勤の都合で高校野球部を途中退部。長らく野球から離れるが、24歳で再びバットを握り、その後26歳でArts International Clubを創設。現在は製薬会社勤務のかたわら、代表兼プレーヤーとして現役続行中。

上田 伴
2003年9月26日生まれ。二松学舎大学付属高校出身。
シニアOBの先輩に誘われてクラブチームに参加。現在大学3年生。

「30代になっても野球ってやれるもんなんですか?」

上田 伴

入部した時の大西さんの第一印象がいい意味で「若いな」でした(笑)
社会人になってもこんなに真剣に野球やってる人がいるんだ…って驚きました。大西さん、もう30代半ばですよね?

大西 勇輝

そうそう、もう34だね(笑)。自分でもまだここまで野球やってるとは思ってなかったよ。気付いたら“やめる理由”より“続ける理由”の方が多くなってた

上田 伴

その「続ける理由」って、どんなところですか?

大西 勇輝

もちろんチームの代表だし、責任的な意味合いも大きいけど、単純にやっぱ野球が好きなんだよね。あとは、仕事だけの日々ってなんか物足りなく感じてて。野球があることで気持ちが切り替わるというか、仕事に対しての良い影響もある

上田 伴

やっぱりなんだかんだ野球が好きじゃないと続けられないですよね(笑)

大西 勇輝

世の中にはもっとすごい人達がたくさんいるから、年齢的にも負けていられないよね。4,50代の自分はあまり想像がつかないけど、今とはまた立場はまた変わってくると思うな。それもクラブの面白さだと思う。

練習中の一コマ、写真右が大西代表

「クラブチームだからできる、社会人との両立」

上田 伴

でも、仕事して週末は練習や活動って大変じゃないですか?平日もトレーニングとかもありますし。

大西 勇輝

いや、もちろんしんどい日もある(笑)。でも不思議と「行ったほうが元気出る」ってこと、結構あるんだよ。仕事のこといったん忘れて、仲間とキャッチボールや一人でトレーニングすると、スッと気持ちが切り替わる。

上田 伴

なるほど…。自分は今は学生なので、わりと自由に予定を組めますが、卒業してからも本当に野球を続けられるのか不安です。

大西 勇輝

学生も土曜に授業とかあったり、バイトとかで忙しいと思うけどね(笑)
社会人になっても基本的なところは変わらないと思うよ。

横地だって、教員しながら主将やってるけど、忙しい中でも時間作って来てる。

上田 伴

横地さんすごいですよね、この間は部活顧問終わってから遅れて参加してきてましたし。

大西 勇輝

そうそう。横地は最初から「できるかどうか」ってより「どうしたらできるか」で考えてたっぽい。時間の全部は無理でも、“来られるときに全力でやる”っていうスタンスでやってる。
だから、「全部完璧にやらなきゃ」って思いすぎる必要はないと思うよ。

上田 伴

なるほど、自分も教員志望なのですごい勉強になります。

「大人になってからの成長ってあるんですか?」

上田 伴

大西さんは動けているイメージですが、実際30代って体力的にも落ちてくるんじゃないですか?

大西 勇輝

まあ、確かに10代や20代の頃みたいにはいかない(笑)。でも逆に、無理しない動き方とか、ケアの仕方とか、ちゃんとわかってくるから、むしろ安定感は出てくる気がするな。

上田 伴

たしかに、大西さん最近調子いいですもんね。上から目線で申し訳ないですが、技術的にも年々上手くなっている気がします。

大西 勇輝

ありがと(笑)。“がむしゃらにやる”から、“考えてやる”に切り替わる感じかな。そしたらパフォーマンスも落ちないし、ケガも減るし、けっこう良いよ。

上田 伴

いつから、そういったことを意識するようになりましたか?

大西 勇輝

一昨年の大会の試合中に肉離れで途中離脱したこと覚えてる?当時は適当にケアしてたから、そこから学んだ。やっぱり痛い思いをしないと分からないよね(笑)

上田 伴

なるほど、ケガは怖いですもんね、今からでも気を付けます。

大会試合中に肉離れを起こして、加藤選手に背負われて退場する大西代表(写真右上)

「“引退”じゃなくて、“変化”かもしれない」

上田 伴

野球って、学生で終わるもんだと思ってたけど、ちょっと考え方変わってきました。

大西 勇輝

それ、めっちゃいいことじゃん。別に「辞める」って決める必要はないと思うんだよね。頻度が変わったり、目的が変わったりするのは自然なことだし。
“引退”って言葉より、“スタイルが変わる”くらいの感覚でいいと思うよ。

上田 伴

自分も、今できることを楽しみつつ、続け方を見つけていけたらなって思います。

大西 勇輝

それができるのがクラブチームの良さだと思う。草野球じゃ熱くなれないってなるなら、いい選択肢だと思う。うちだけじゃなくて色んなチームがあるから比較してみてみるのが大事。

✔ クラブチームって?
✔ 活動日や練習頻度は?
✔ 初心者でも入れる?  
などよくある質問は以下のリンクへ

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この記事を書いた人

Arts International Club(読み:アーツインターナショナルクラブ)は、
日本野球連盟 山梨県野球協会に所属する社会人硬式野球クラブチームです。

社会人が本気で硬式野球に取り組むための環境を提供する場として、西東京市を本拠地に活動しています。

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